ドイツの音大に留学というと、
ドイツは世界でも有数の先進国だし、なんだか学費など色々な費用がとてもかかるような気がしますよね。
実際、アメリカやイギリスなどに留学しようとすると学費だけでもめちゃくちゃお金がかかります。
ですが私自身ドイツに留学してみてわかったのが、
ドイツは本当に学生に対して天国です。
多くの面で学生に対しての割引や優遇制度があり、日本で学生をするより色々なことを学ぶ上で、
とても多くの選択肢を持てます。
これから留学を考えてる方向けに
ドイツ留学は高くないんだよ。
ということを、私の実際に留学した経験から、
具体的にベルリン芸術大学に留学したケースを例として各項目ごとにどれくらいかかるか説明したいと思います。
ドイツの音楽大学の驚きの学費はなんと、、
ドイツの音大の学費は州によっても違いますが基本的には無料です!
日本では国公立でも50万円くらいするし、私立なら200万円近くするのでめちゃくちゃお得だね。
実際に留学するとなったら、必須の学生限定ベルリン市内乗り放題の交通券を買ったり、
生徒会費のようなものを払わないといけないので大体400ユーロ(約4万8000円)ぐらい学費と別に半年ごとにかかります。
(詳細はこちら)
雑費が半年ごとに400ユーロ= 400×2
年間800ユーロ
かかります。
ちなみに現在外国人に対してドイツで学費を取っているのは以下の音楽大学です。
費用は大学によって違い、外国人に対しての学費制度も最近始まったので変動することがこれからも見込まれます。
それでも3000〜4000ユーロなので日本の国公立の学費と同じくらいか、大学によってはより安いですね。
ドイツの音大はとても数が多いのですが、上記の大学以外は基本的に学費は無料かベルリン芸術大学のように交通券などの雑費が数万円程度かかるだけです。
このようにベルリン芸術大学に留学した私の場合、嬉しいことに学費はほとんどかからなかったです。
日本では学費を払うのがとても大変だったのでこれにはとても助かりました。
家賃は人それぞれ
家賃は本当に努力と運次第で大きく変動します。
私自身大変苦労しました。学生寮などに住めば200, 300ユーロ以下で収められますが、その他で普通に自力で探すとなると現在ベルリンは家賃が絶賛高騰中ですので、一人暮らしで400ユーロ以下を見つけるのは大変難しいです(不可能ではありませんが)。
どうしても安くおさめたい方への裏技としてはシェアハウス(WG)をおすすめします。日本と比べてシェアハウスはドイツでは若者にとても人気なので選択肢の一つとして考えるのも悪くないと思います。WG gesucht というサイトを使えばシェアルームを見つけるのはそんなに大変ではありません。
ただ、ここではより快適な一人暮らしの部屋を探したとして月500ユーロと仮定しておきます。(※ちなみにドイツでは光熱費、水道代が家賃に含まれていることが多いです)
=500×12
年間6000ユーロ
かかります。
ドイツの敷金は家賃1ヶ月分から3ヶ月分かかるけど問題なければ返ってくるし、礼金は基本的にないよ!
ドイツは保険料も工夫次第?
法定保険(AOK,TKなどは)はほぼ金額が一緒で現在は約95ユーロです。
プライベートの保険などを使えば半額くらいにすることも出来ますが、法定保険の方がカバーしてくれる内容も多いので基本は法定保険に入るのが無難です。
多くの法定保険なら歯医者の検診とかもカバーしてくれるみたいです。私自身は法定保険にずっと入っていました。特にそれで何も問題なかったです。
=95×12
年間1140ユーロ
かかります。
ドイツの携帯通信料は安い
ドイツは格安simが非常に多いですので安く携帯を使うことが出来ます。(simフリーの携帯が必要です。)代表的な格安simの会社はPremiumsimとかwinsimとかです。
ここらへんの安い会社だと大体現在月額8ユーロです。日本では数千円払うのが普通だったので最初来た時はその安さに大変驚きました。
ちなみに私は月10ユーロぐらいに収まっていました。
8×12=
年間96ユーロ
かかります。
ドイツは自炊が安い!
ドイツは日本と違い格安スーパー(AldiやLidlなど)が主流で食料品は日本と比べて安いことが多いです。
ドイツのスーパーの格安食料品
例えばこの写真のように(近所の少し高めのスーパーです)、にんじん1kgが145円だったり、
ドイツ産のバターが250g入って165円くらい(日本だと倍近くしますよね)だったりと、とにかく食料品が安いです。この安さには食料品に対するドイツの税制も関係しているそうです。(逆に外食は少し高いことが多いです)
このように食料品がとても安いので自炊を多くして外食を少なくすれば、食費は非常に安く収めることが出来ます。
私の場合、毎日ではなくそこそこ自炊をしていたという具合だったので、月に300ユーロぐらいかかってしまっていました。
ですのでここでは300ユーロとしますが、もちろんもっと安くすることも当然可能です。
300×12=
年間3600ユーロ
かかります。
留学したらドイツ語の語学学校は必要な費用
日本でしっかりと語学力を身につけていればあえてドイツで語学学校に通う必要はなく、自分だけで勉強することも出来ますが、結構ドイツ語が出来る人でも、実際に私の周りでは多くの人が留学してから半年くらいは語学学校に通っていました。
ですのでここでは半年分の費用を計上しておきます。ちなみに私も半年だけ通いました。有名どころはゲーテインスティトゥートですが、その他にも語学学校は数多くドイツに存在していて安いところだとグループ授業で月225ユーロ程度で勉強することが出来ます。
また、どうしてもここを削りたい人はTandem(相互にドイツ語と日本語を教え合う)などを利用するとカフェ代だけで済むのでほとんどお金がかからず語学学習出来ます。
ここでは安い語学学校に行ったとして
225×12=
年間2700(さらにテキスト代などでおおよそプラス100)
かかります。
交際費などの雑費
これはもちろん人によって千差万別ですが他人との交流も非常に大事なので多めに設定して150ユーロとしておきます。
私の経験からするとこのお金を省いて外国人と交流しないのはとにかくもったいないです。なぜなら当然語学上達の助けにもなりますし、全く違う価値観の世界で育ってきた人を知れるチャンスだからです。
ドイツにはドイツ人だけではなく、本当にたくさんの人種の人がいるので、積極的に他人と交流することによって世界中の価値観を知ることが出来ます。
150×12=
年間1800
かかります。
ドイツの音大留学にかかる合計費用
上記の金額を全て足して計算すると、
年間16649ユーロで日本円を125円とすると
年間2081125円
月あたり173427円
となります。
つまりおおよそこの私のケースでは
年間210万
月額17万
あれば十分と言えるでしょう。
もちろんこれはあくまで一例なのでこれよりももっと安くも出来るし、もっとお金がかかる場合もあります。
ちなみに楽譜はベーレンライターなどはドイツの出版社なので当然安いですし、他の出版社もヨーロッパ圏が多いので日本よりおおよそ1000円くらいは安い感じがするのもありがたいところです。
円高になればもちろんもっと安く留学出来るよ。
日本で大学生をする場合の学費などの費用
ドイツの留学にかかる費用がどんなものか客観的に見るために、日本で大学生をやるといくらになるかも考えてみました。
私が日本で日本の大学生をしていたときにかかった金額は
家賃だけで8万円 生活費として5万円ほどかかっていたので、
平均月額約 13万
年間 156万
+学費
国公立 年間約 60万円
私立 年間約 200万円
(私立の音楽大学の費用はさらに高いこともあります)
↓
年間
生活費+学費=
国公立 約220万円
私立 約360万円
月額
国公立 約18万円
私立 約30万円
つまり日本で大学生をやる場合、国公立か私立によって大きく変わりますが、目安としてはおおよそ
年間220万〜360万円
月額18万〜30万円
かかる計算となります。
日本の音楽大学の学費などについてはこちらを参考にしてください。
ドイツの留学費用に関するまとめ
ドイツ・ベルリンの音楽大学に留学をしようとすると年間約210万に対し、
日本で大学生をやろうとすると国公立でも年間約220万円 、私立なら約300万円
とだいぶ日本の方が高いことがわかります。
また、日本でもし私立の音楽大学に行こうとするならば、上記の金額にプラスして施設利用費がかかったりとさらにとんでもない費用がかかることがあります。
また日本の費用には交通費などをここには含めていないため、家が大学の近くでなかった場合、さらに費用がかかることになります。
ドイツはこの学費や生活費の安さもあり、世界中から優秀な若者が集まります。
日本で勉強するのもいいですがより安く済み、国際交流も出来るドイツにきて勉強するのも良い選択肢なのではないでしょうか。
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