ヨーロッパ在住を始めとした海外在住の投資家にとって、簡単で使いやすい投資アプリを見つけることは投資や資産運用をする上でとても重要です。
数ある投資ツールの中でも、Trade Republicはドイツをはじめとしたヨーロッパの現地人も多く使う大変人気がある投資ツールです。
Trade Republicとはドイツを拠点にしたモバイル投資アプリであり、多機能であると同時にシンプルで使いやすいインターフェースを提供しています。
本記事ではTrade Republicの機能と利点を解説し、ヨーロッパ在住を始めとした海外在住の方にこのアプリをおすすめする理由を詳しくご紹介します。
またページの後半では実際にTrade Republicでの証券口座開設の方法や使い方も解説していきます。
Trade Republicの利点
ヨーロッパ在住を始めとした海外在住者が投資をする手段としては日本以外の証券会社や銀行で証券口座を開設することが一般的です。(※海外在住者は原則日本で証券口座を開設できず、証券口座を維持することもできません。)
数ある投資ツールの中でも私がTrade Republicをおすすめするのはこのアプリが投資ツールとして数多くの魅力的な点があるからです。以下に項目ごとに詳しく説明していきます。
高金利の為預けておくだけで稼げる
Trade Republicは難しい投資をしたくない方にもとてもおすすめです。
昨年から投資用口座に預けてあるお金に対して、年利2%という高水準の金利を毎月初めに振り込んでくれます(年間でもらえる最大利息は1000ユーロまで)。
日本の大手銀行である三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行、みずほ銀行の普通預金の金利は0.001%ですので、日本の金利のおよそ2000倍もの高水準の金利です。この金利は日本とヨーロッパの中央銀行の政策の違いによるものが大きいですから、これを利用できるのはヨーロッパ在住者や海外在住者の大きな利点だと思います。
ドイツ国内でも大手のPOSTBANK(日本で言うゆうちょ銀行)などの普通預金にお金を預けていても金利がもらえるどころか、口座維持手数料を取られてしまうので、難しい投資や資産運用をしたくない人はとりあえずここに資金を移してお金を増やすのも簡単で有効な選択肢です。
(例) 年率2%なので、1万ユーロを1年間預けると200ユーロを稼ぐことが出来ます。
定期預金と違い口座内のお金は基本的に数日以内に出金できるのも柔軟性があり、とても便利です。
登録自体はもちろん無料で下記の公式サイトから簡単に出来ます。
低コストで多様な商品に投資可能
銀行や証券会社経由で株やETFを取引しようとすると1回の取引手数料だけで3~5ユーロ、あるいはもっと高く取られるケースも少なくないです。そのため数千万円単位のお金を運用しない初心者には手数料だけでかなりの負担になってしまいます。(例 : Comdirekt =1取引辺り 3.9ユーロ)
しかしTrade Republicでは株やETFの売買を1取引辺りたったの1ユーロで行うことが出来ます!
またドイツに拠点を置く企業ですがドイツ株に限らず、米国株など数千もの株式、ETF、債券、ファンドなど、多様な投資商品に投資できるのも魅力的です。さらに仮想通貨にも投資できるようになりました。もちろん定番の人気ETFのS&P500やNASDAQ100にも投資できます。
低コストで様々な商品へと投資できるため、初心者から経験豊富な投資家まで幅広いニーズに対応しています。
前述したようにこの1ユーロという手数料は他の主要な証券会社と比較しても非常に安いので、小額投資のため投資に関する手数料などの費用を抑えたい、初心者の方には特におすすめです。
シンプルで使いやすいアプリ
Trade Republicのアプリは、アップルのiPhoneのような直感的で使いやすいインターフェースが特徴です。口座開設から取引の実行までの手続きが簡単で、数タップで簡単に注文を行うことができます。また、リアルタイムの市場情報やチャートも提供されるため、投資の意思決定もサポートしてくれます。
強力なセキュリティと預金保護
Trade Republicは、顧客のプライバシーとセキュリティを大変重視しており、ドイツの金融監督当局(BaFin)によって監視されているため、厳格な規制によって保護されています
顧客の資金は、実際には提携銀行であるドイツ銀行に保管され、厳密なセキュリティによって保護されています。そのため万が一この会社が潰れても(ないとは思いますが)、10万ユーロまでEUの法律により保護されます。より詳しい内容はこちら。
さらに、2段階認証や生体認証などの追加のセキュリティ機能も備えており、安心して取引を行うことができます。
Trade Republicの使い方
ここからは実際にどのようにアプリを使うか解説していきます。
証券口座を開くためにアカウントの作成をする
まず最初にこちらより公式サイトにアクセスし、アプリをダウンロードしてアカウントを作成しましょう。
必要な情報を入力し、本人確認のために身分証明書のアップロードを行います。(パスポート写真、パスポートの手書き住所を入力してある最後のページをアップロード)。
その後自分の顔情報を認識させ、メールアドレスの認証を行います。
認証が終わったら数日間、証券口座が開設されるまで待ちましょう。
※細かい手順は随時変わりますので、アプリの指示に従ってください。
口座へ入金
口座が承認されたら、資金を入金して取引を開始できます。Trade Republicでは、銀行振込やクレジットカードを使用して資金を口座に入金できます。AppleであればApple Payも利用できます。
入金さえすれば自動的に口座にあるお金に対して金利がつきますので、次の月始めにこのように利払いが振り込まれます。(前述したようにアプリ内の投資用口座に入金だけして利息をもらうのが、低リターンではありますが一番低リスクな投資方法ですね)

投資商品の検索方法
Trade Republicのホーム画面に移動し、画面下部の虫眼鏡マークを選択して、投資したい商品を探しましょう。株式やETF、債券など、多様な投資商品が利用可能です。商品名や銘柄コードを入力すると、関連する結果が表示されます。
実際のアプリの画面です。

定番のS&P500

取引方法
希望の投資商品を見つけたら、商品の詳細ページに移動しkaufenをクリックします。kaufenをクリックすると以下の5種類のオーダー方法を選べます。

Betrag | 購入したい商品の合計金額を選択して注文します。(商品価格は市場価格に基づく) |
Anteile | 購入したい商品の合計数量を選択して注文します。(商品価格は市場価格に基づく) |
Limit | 購入したい商品の価格及び数量を指定して注文します。今の価格より下がったところで買う場合 |
Stop | 購入したい商品の価格及び数量を指定して注文します。今の価格より上がったところで買う場合 |
Sparplan | 定期的に決まった間隔で自動で購入する設定が出来ます |
ETFの積み立て設定方法
恐らく最近資産運用をするにあたって一番よく聞くのがドルコスト平均法での積み立て投資ではないでしょうか。いわゆる長期投資の王道投資パターンで投資に割く時間を最低限に抑えてリスクもできるだけ抑えることができると一般的にいわれている投資手法です。
(ドル・コスト平均法とは、価格が変動する商品に対して「常に一定金額を、定期的」に購入する方法です。投資金額を一定にすることで、価格が低いときには購入量(口数)が多く、価格が高いときには購入量(口数)が少なくなり、平均購入単価を抑えることが期待できます。三井住友銀行の解説より。
このドルコスト平均法での、積み立て投資の設定をするのもとても簡単です。具体的に使い方を解説します。
①証券口座内(アプリ内)に入金したら、まずは積立てしたい商品を検索します。そしてページ下部のSparplan erstellenをクリックします。

すると次のような画面が出ますのでここで積み立て商品を購入する頻度を設定できます。
上から
・週に1度
・月に2回
・月に1回
・3か月に1回
となっており、好みの頻度を選択します。ここでは月1度ということで進めます。

上が月始めに開始、下が月終わりに開始で、どちらかを選択した後に、一回辺りの購入金額を設定したら終了です。

投資履歴と税関係
Trade Republicでは、過去のトレード履歴や税務関連の情報も確認できます。アプリ内の画面右下の人間マークをクリックすると、レポートセクションに移動し、投資履歴や年次の税務情報をダウンロードすることができます。ここから確定申告へ必要な情報などを入手できます。また、この履歴はポートフォリオの管理にも役立ちます。
ヨーロッパや海外在住者におすすめの投資アプリ Trade Republic まとめ
ヨーロッパや海外在住者がアプリで簡単に証券口座を開設でき、資産運用が行えるおすすめの投資アプリTrade Republicの利点や使い方の具体的な手順を解説しました。
実際に使っているユーザーからすると操作が本当に直感的でわかりやすく、手数料も安いためヨーロッパなど海外在住者で投資して資産運用をしたい場合には本当に重宝します。
ヨーロッパや海外在住の投資家にとって、Trade Republicは投資を簡単かつ効果的に行うためのとても便利なツールだと思いますので、ぜひこのアプリを活用して資産形成を共に頑張りましょう!
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