ドイツのオーケストラランキングと一覧 ~給料を基に格付け~

ドイツ オーケストラ ランキング クラシック音楽

この記事ではドイツのオーケストラのランキング及びオーケストラ一覧をご紹介します。

とはいってもどのオーケストラの音楽が好きか嫌いかというのは完全に主観によるものなので、大抵は意見が全く異なってしまいます。

そこでこの記事ではオーケストラ奏者が実際にもらえる、給料の観点からドイツのオーケストラをランキング付けしたいと思います。

各オーケストラの公式HPのリンクも掲載したので、気になるオーケストラがある場合はぜひご覧ください。

オーケストラランキングの根拠

ドイツはベートーベンやバッハを輩出したクラシックの本場だけあり、世界一のオーケストラ大国でもあります。

       

プロオーケストラの数は129個もあり、オーケストラ奏者だけで約1万人もいます。

ドイツより人口が多い日本でも、33個しかオーケストラがないのにそれより約100個もオーケストラの数が多いというのはさすがクラシック音楽の本場という感じですね。

                       

そのためドイツには約1万人いるオーケストラ奏者のほとんどが加入しているドイツオーケストラ連盟というものがあり(オーケストラ奏者の労働組合みたいなものです)、

この組織が主にドイツのオーケストラ奏者の様々な権利や契約条項を交渉したり定めているそうです。

                                  

その中には給料に関する条項も定められているそうで、この記事ではその情報を基にドイツのオーケストラをランキング付けしていきます。

                      

※いくつかのオーケストラではここ数年で独自の給料システム(Haustarifvertrag)に変わったところもありますが、

オーケストラのレベルを長期的な観点からより正確にランキング付けするために

ここでは変更される前のドイツオーケストラ連盟発行の文書を参考にランキング付けしていきます。

                    

ドイツのオーケストラランキング 給料1位 Sランク

ドイツで最も給料が高い、オーケストラランキング1位のSランクグループのオーケストラ一覧です。

このグループのオーケストラはドイツオーケストラ連盟の定めた給料システムの金額よりさらに高額な、

オーケストラ独自の給料システム、あるいは放送局の独自の給料システムを採用しています。

           

Berliner Philharmoniker (ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

Bamberger Symphoniker(バンベルク交響楽団)

Bayerisches Staatsorchester(バイエルン国立歌劇場 =バイエルン国立管弦楽団)

Staatskapelle Berlin(ベルリン国立歌劇場 =シュターツカペレ・ベルリン)

Münchner Philharmoniker(ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団)

Gewandhausorchester Leipzig(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)

Sächsische Staatskapelle Dresden/Staatsoper(ドレスデン国立歌劇場 =シュターツカペレ・ドレスデン)

            

最低年収 1年目 約900万円

             

放送局所属のオーケストラ

hr-Sinfonieorchester (フランクフルト放送交響楽団)
NDR Elbphilharmonie Orchester (NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団)
NDR Radiophilharmonie(ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)
WDR Sinfonieorchester (ケルンWDR交響楽団)

WDR Funkhausorchester (ケルン放送管弦楽団)

MDR Sinfonieorchester (MDR交響楽団)
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks (バイエルン放送交響楽団)
Münchner Rundfunkorchester (ミュンヘン放送管弦楽団)

Deutsche Radio Philharmonie Saarbrücken-Kaiserslautern (ザールブリュッケン放送交響楽団)

SWR Symphonieorchester (南西ドイツ放送交響楽団)

                     

※ネットの普及により今後放送局の必要性、予算が減少していけばいくつかの放送局のオーケストラは給料が減少することも考えられます。

※ WDR Funkhausorchester (ケルン放送管弦楽団) はクラシック音楽を中心として演奏しているオーケストラではないので、記載するか迷うところですが一応記載しています。

※Münchner Rundfunkorcheste (ミュンヘン放送管弦楽団) も他の放送局のオーケストラと比べるとかなり規模が小さく、いわゆるクラシックの演奏会数も少ないので正直Sランクと言えるかかなり疑問はありますが、一応記載しています。

        

日本人   

Sランクのドイツのオーケストラで活躍している(いた)日本人は次の通りです。

・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターには樫本大進氏、首席ヴィオラには清水直子氏が在籍している。過去には安永徹氏もコンサートマスターを務めた。

・南西ドイツ放送交響楽団の首席トロンボーン奏者として清水真弓氏が在籍している。

・ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターとして青木尚佳氏が在籍している。

・バンベルク交響楽団の第2コンサートマスターとして砂原亜紀氏が在籍している。

・過去に宮本文昭氏がケルンWDR交響楽団の首席オーボエ奏者を務める。(東京音楽大学教授)

               

     

Sランクの演奏動画

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

                             

フランクフルト放送交響楽団

                           

ドイツのオーケストラランキング 給料2位 A+ランク

Aランクの基本給にさらに追加手当(Fußnote1あるいはそれ+α)が支払われるドイツのオーケストラランキング2位のA+ランクのグループのオーケストラ一覧です。

           

A+ランクのオーケストラはSランクのオーケストラと同様に、定期的に日本を始めとした世界中の国でツアーを行っています。

           

Konzerthausorchester Berlin(ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)

Orchester der Komischen Oper Berlin(ベルリン・コーミッシュ・オーパー管弦楽団)

Deutsches Symphonie-Orchester Berlin(ベルリン・ドイツ交響楽団)

Orchester der Deutschen Oper Berlin(ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)

Beethoven Orchester Bonn(ボン・ベートーヴェン交響楽団)

Dresdner Philharmonie(ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団)

Düsseldorfer Symphoniker(デュッセルドルフ交響楽団)

Frankfurter Opern- und Museumsorchester(フランクフルト・ムゼウム管弦楽団)

Philharmonisches Staatsorchester Hamburg(ハンブルク州立歌劇場 =ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団)

Gürzenich-Orchester Köln(ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団)

Staatsorchester Stuttgart(シュトゥットガルト州立歌劇場 =シュトゥットガルト州立管弦楽団)

Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin(ベルリン放送交響楽団)

           

※ Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin(ベルリン放送交響楽団) は放送局所属のオーケストラですが、給料はおおよそこのグループの水準に近いようです。

                  

最低年収 1年目 約800万円

           

日本人

A+ランクのドイツのオーケストラで活躍している(いた)日本人は次の通りです。

・ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のコンサートマスターを日下紗矢子氏が務める。(現在読売日本交響楽団の特別客演コンサートマスターを兼任)

・過去にボン・ベートーヴェン交響楽団のコンサートマスターを岡山潔氏が務める。(元東京芸術大学教授)

・過去にベルリン・ドイツ交響楽団のコンサートマスターを豊田耕児氏が務める。(元ベルリン芸術大学教授)

・過去にケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団のチューバ奏者を稲川栄一が務める。(元東京芸術大学教授)

         

A+ランクの演奏動画

ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団

                        

ボン・ベートーヴェン交響楽団

   

ドイツのオーケストラランキング 給料3位 Aランク

Aランクの基本給のみ、あるいはそれに追加手当(Fussnoten2)が支払われる、ドイツのオーケストラランキング3位のAランクグループのオーケストラ一覧です。

A以上とB以下では待遇やレベルがかなり違うため、このランク以上のオーケストラに正団員として入れるのは相当優秀な限られた人のみのようです。

                 

Sächs. Bläserphilharmonie/Deutsche Bläserakademie(ザクセン州立吹奏楽団)

Bochumer Symphoniker(ボーフム交響楽団)

Staatsorchester Braunschweig/Staatstheater(ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団)

Bremer Philharmoniker(ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団)

Robert-Schumann-Philharmonie/Städtisches Theater(ケムニッツ・ロベルト=シューマン=フィルハーモニー管弦楽団)

Staatsorchester Darmstadt/Staatstheater(ダルムシュタット国立歌劇場 =ダルムシュタット国立管弦楽団)

Dortmunder Philharmoniker/Theater Dortmund(ドルトムント・フィルハーモニー管弦楽団)

Duisburger Philharmoniker(デュースブルク・フィルハーモニー管弦楽団)

Essener Philharmoniker/Theater und Philharmonie Essen(エッセン・フィルハーモニー管弦楽団)

Brandenburgisches Staatsorchester Frankfurt (Oder) (フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団)

Staatskapelle Halle/Theater Oper und Orchester(シュターツカペレ・ハレ)

Symphoniker Hamburg – Laeiszhalle Orchester(ハンブルクシンフォニカー)

Niedersächsische Staatsoper/Niedersächsisches

 Staatsorchester Hannover(ハノーファー州立歌劇場 =ハノーファー州立管弦楽団)

Badische Staatskapelle/Staatstheater(シュターツカペレ・バディッシュ) 

Orchester des Staatstheaters Kassel/Staatstheater(カッセル歌劇場 =カッセル州立劇場管弦楽団)

Deutsche Staatsphilharmonie Rheinland-Pfalz(ラインラント-プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団)

Nationaltheaterorchester Mannheim(マンハイム国立歌劇場 =マンハイム国立管弦楽団)

Orchester des Staatstheaters am Gärtnerplatz(ゲルトナープラッツ州立歌劇場 =ゲルトナープラッツ州立管弦楽団)

Staatsphilharmonie Nürnberg/Staatstheater(ニュルンベルク州立歌劇場 =ニュルンベルク州立管弦楽団)

Norddeutsche Philharmonie/Volkstheater Rostock(ロストック北ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団)

Saarländisches Staatsorchester/Staatstheater(ザールラント州立歌劇場 =ザールラント州立管弦楽団)

Mecklenburgische Staatskapelle Schwerin/Staatstheater(メクレンブルク州立歌劇場 =メクレンブルク・シュターツカペレ・シュベリン)

Stuttgarter Philharmoniker(シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団)

Staatskapelle Weimar/Deutsches Nationaltheater(ヴァイマール国立歌劇場 =ヴァイマール国立管弦楽団)

Orchester des Hessischen Staatstheaters Wiesbaden(ヴィースバーデン州立歌劇場 =ヴィースバーデン州立管弦楽団)

Sinfonieorchester Wuppertal/Wuppertaler Bühnen(ヴッパータール交響楽団 =ヴッパータール歌劇場)

                        

最低年収 1年目 約650万円

                          

室内オーケストラ

Münchener Kammerorchester(ミュンヘン室内管弦楽団)

Südwestdeutsches Kammerorchester (南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団)

Stuttgarter Kammerorchester(シュトゥットガルト室内管弦楽団)

Württembergisches Kammerorchester Heilbronn (ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団)

                        

日本人

Aランクのドイツのオーケストラで活躍している(いた)日本人は次の通りです。

・過去にヴッパータール交響楽団のコンサートマスターを林悠介氏が務めた。(読売日本交響楽団コンサートマスターに新たに就任)

・過去にダルムシュタット国立管弦楽団のコンサートマスターを堀正文氏が務めた。(元NHK交響楽団コンサートマスター及び桐朋学園大学教授)

・南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団の現首席指揮者のダグラス・ボストック氏は過去に東京芸術大学の招聘教授を務めた。                                                                 

             

日本のオーケストラの位置づけ         

日本で最もレベルが高いとされているいわゆる御三家のオーケストラのコンサートマスターが上記の通り、Aランクのオーケストラで過去にコンサートマスターをしていたことから、

NHK交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団はおおよそランキング3位のAランクに該当するのではないかと推察されます。

また東京芸術大学の元招聘教授の指揮者もこのランクのオーケストラの監督をしていることからも、このランクは日本であればトップクラスだと言えると思います。

        

その他の日本のオーケストラはドイツでいえば、おおよそB~Dランクのどこかに該当するものと思われます。(実際には残念ながら給料的にDランク以下のオーケストラが多いようです。)

Aランクの演奏動画

ダルムシュタット国立管弦楽団

                           

ハノーファー州立管弦楽団

                           

ドイツのオーケストラランキング 給料4位 Bランク

Bランクの給料が支払われる、ドイツのオーケストラランキング4位のBランクグループのオーケストラ一覧です。

Bランクからは初任給が下がるのみではなく、経験給の伸び率もAランク以上と比べると結構悪くなってしまうそうで、前述の通りA以上のオーケストラとB以下では大きな壁があるようです。

ただ、それでも暮らしていくのには十分なだけの給料が支給されるため、世界中の人がオーディションを受けにくるそうです。

               

Sinfonieorchester Aachen/Theater Aachen(アーヘン歌劇場 =アーヘン交響楽団)

Philharmonisches Orchester Altenburg-Gera(アルテンブルク・ゲラ管弦楽団)

Augsburger Phillharmoniker/Staatstheater(アウグスブルグ歌劇場 =アウグスブルグ管弦楽団)

Baden-Badener Philharmonie(バーデンバーデン管弦楽団)

Bielefelder Philharmoniker/Theater Bielefeld(ビーレフェルト歌劇場 =ビーレフェルト管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Landestheater Coburg(コブルク歌コブルク管弦楽団)

Philharmonisches Orchester des Staatstheaters Cottbus(コットブス歌劇場 =コットブス管弦楽団)

Anhaltische Philharmonie Dessau/Anhaltisches Theater Dessau(デッサウ歌劇場 =デッサウ管弦楽団)

Symphonisches Orchester des Landestheaters Detmold(デトモルト交響楽団)

Orchester der Staatsoperette Dresden(ドレスデン市立オペレッタ管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Erfurt/Theater Erfurt(エアフルト歌劇場 =エアフルト管弦楽団)

Schleswig Holsteinisches Sinfonieorchester/Landestheater(シュレスヴィヒ ホルシュタイン歌劇場 =シュレスヴィヒ ホルシュタイン交響楽団)

Philharmonisches Orchester Freiburg/Theater Freiburg(フライブルク歌劇場 =フライブルク管弦楽団)

Göttinger Symphonie-Orchester(ゴッティンゲン交響楽団)

Philharmonisches Orchester Vorpommern/Theater Vorpommern(歌劇場 =管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Hagen/Theater Hagen(ハーゲン歌劇場 =ハーゲン管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Heidelberg/Theater Heidelberg(ハイデルベルク歌劇場 =ハイデルベルク管弦楽団)

Nordwestdeutsche Philharmonie(北西ドイツ管弦楽団)

Philharmonie Südwestfalen(南西ドイツ管弦楽団)

Hofer Symphoniker(ホーファー交響楽団)

Jenaer Philharmonie(イェーナ管弦楽団)

Orchester des Pfalztheaters Kaiserslautern(プファルツ劇場カイザースラウテルンオーケストラ)

Philharmonisches Orchester Kiel/Bühnen der Landeshauptstadt(キール歌劇場 =キール管弦楽団)

Staatsorchester Rheinische Philharmonie/Theater Koblenz(コブレンツ歌劇場 =コブレンツ管弦楽団)

Südwestdeutsche Philharmonie(南西ドイツ管弦楽団)

Niederrheinische Sinfoniker/

 Theater Krefeld und Mönchengladbach(クレーフェルト・ミュンヘングラッドバッハ歌劇場 =ニーダーライン交響楽団)

Orchester der Musikalischen Komödie Leipzig(ライプツィヒ喜歌劇場オーケストラ)

Philharmonisches Orchester der Hansestadt Lübeck(リューベック管弦楽団)

Magdeburgische Philharmonie/Theater Magdeburg(マグデブルク歌劇場 =マグデブルク管弦楽団)

Philharmonisches Staatsorchester Mainz/Theater Mainz(マインツ歌劇場 =マインツ管弦楽団)

Meininger Hofkapelle/Südthüringesches Staatstheater(マイニンガー宮廷楽団 =南テューリンゲン歌劇場)

Sinfonieorchester Münster/Städtische Bühnen(ミュンスター歌劇場 =ミュンスター交響楽団)

Neubrandenburger Philharmonie(新ブランデンブルク管弦楽団)

Loh-Orchester Sondershausen/Theater Nordhausen(ノルトハウゼン歌劇場 =ゾンダースハウゼンLohオーケストラ)

Nürnberger Symphoniker(ニュルンベルク交響楽団)

Oldenburgisches Staatsorchester/Staatstheater(オルデンブルク歌劇場 =オルデンブルク管弦楽団)

Osnabrücker Symphonieorchester/Städtische Bühnen Osnabrück(オスナブリュッケ歌劇場 =オスナブリュッケ交響楽団)

Clara-Schumann-Philharmoniker Plauen-Zwickau(ツヴィッカウ・クララシューマン管弦楽団)

Neue Philharmonie Westfalen(新ヴェストファーレン管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Regensburg/Städtische Bühnen(レーゲンスブルク歌劇場 =レーゲンスブルク管弦楽団)

Bergische Symphoniker(ベルク交響楽団)

Württembergische Philharmonie Reutlingen(ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Würzburg/Theater Würzburg(ヴュルツブルク歌劇場 =ヴュルツブルク管弦楽団)

                                    

最低年収 1年目 約520万円

              

                 

ドイツのオーケストラランキング 給料5位 Cランク

Cランクの給料が支払われる、ドイツのオーケストラランキング5位のCランクグループのオーケストラ一覧です。

       

Bad Reichenhaller Philharmoniker(バート・ライヘンハル管弦楽団)

Sorbisches Kammerorchester/Sorbisches National-Ensemble(ソルブ室内オーケストラ =ソルブナショナルアンサンブル)

Brandenburger Symphoniker/Brandenburger Theater(ブランデンブルク歌劇場 =ブランデンブルク交響楽団)

Philharmonisches Orchester Bremerhaven/Stadttheater(ブレーマーハーフェン歌劇場 =ブレーマーハーフェン管弦楽団)

Mittelsächsische Philharmonie/Mittelsächsisches Theater(中央ザクセン歌劇場 =中央ザクセン管弦楽団)

Neue Lausitzer Philharmonie/Theater Görlitz(ゲルリッツ歌劇場 =ラウジッツ管弦楽団)

Thüringen Philharmonie Gotha – Eisenach(テューリンゲン管弦楽団)

Vogtland Philharmonie Greiz Reichenbach(フォークトラント管弦楽団)

Elbland Philharmonie Sachsen(エルプランド管弦楽団)

Thüringer Symphoniker/Thüringer Landestheater(テューリンゲン歌劇場 =テューリンゲン交響楽団)

Philharmonisches Orchester der Stadt Trier/Theater Trier(トリーア歌劇場 =トリーア管弦楽団)

Philharmonisches Orchester der Stadt Ulm/Ulmer Theater(ウルム歌劇場 =ウルム管弦楽団)

             

最低年収 1年目 約510万円

                                 

ドイツのオーケストラランキング 給料6位 Dランク

Dランクの給料が支払われる、ドイツのオーケストラランキング6位のDランクグループのオーケストラ一覧です。

ドイツのオーケストラの中では1番安い給料のグループですが、Dランクのオーケストラは数も15個しかありません。

          

Erzgebirgische Philharmonie Aue/Theater Annaberg(アンナベルク歌劇場 =エルツゲビルゲ管弦楽団)

Leipziger Symphonieorchester(ライプツィヒ交響楽団)

Philharmonisches Orchester Gießen/Stadttheater Gießen(ギーセン歌劇場 ギーセンン管弦楽団)

Harzer Sinfoniker(ハルツァー交響楽団)

Theater für Niedersachsen – TfN-Philharmonie Hildesheim(ニーダーザクセン歌劇場 =ヒルデスハイム管弦楽団)

Lüneburger Symphoniker/Theater Lüneburg(リューネブルク歌劇場 =リューネブルク交響楽団)

Niederbayerische Philharmonie/Landestheater Niederbayern(ニーダーバイエルン歌劇場 =ニーダーバイエルン管弦楽団)

Münchner Symphoniker(ミュンヘン交響楽団)

Badische Philharmonie/Theater Pforzheim(プフォルツハイム歌劇場 =バディッシュ管弦楽団)

Deutsches Filmorchester Babelsberg(バーベスベルクドイツ映画オーケストラ)

Mitteldeutsche Kammerphilharmonie(中央ドイツ室内管弦楽団)

             

最低年収 1年目 約500万円

             

室内オーケストラ

Georgisches Kammerorchester Ingolstadt

Kurzpfälzisches Kammerorchester

Preußisches Kammerorchester

Philharmonisches Kammerorchester Wernigerode

                    

ヨーロッパの有名オーケストラとの給料比較

ここでヨーロッパにある日本でも良く名前の知れた有名なオーケストラとも給料を比較してみましょう。

          

パリ国立歌劇場管弦楽団

世界三大歌劇場としても有名なパリのオペラ座、パリ国立歌劇場管弦楽団は求人サイトの公開情報を見ると年収としては初任給約710万円ほどだと推定されます。これはおおよそドイツのオーケストラでいえばAランクとA+ランクの中間の待遇ですね。

              

しかしパリは家賃がとても高くて有名なので、実質ドイツの同等のランクと比べると生活の余裕度には差がありそうですね。

          

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団と共に世界三大オーケストラとして名高いロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の給料はこちらのサイトによると年収約860万円になります。

(※務めて20年の人の話なので初任給ではなく最高給料の可能性が高いです。そのため初任給はもっと低いのかもしれません。)

                    

仮に初任給から最高給料がもらえると仮定した場合、ドイツのSランクのオーケストラとA+ランクのオーケストラの中間という待遇になりますね。

ただアムステルダムもパリに負けずと世界的にも家賃がめちゃくちゃ高くて有名なので、家族持ちだとこれだけ有名なオーケストラでもなかなか大変そうですね。

          

           

BBCフィルハーモニー管弦楽団及びバーミンガム市立管弦楽団

こちらのサイトによるとBBCフィルハーモニー管弦楽団及びバーミンガム市立管弦楽団は年間約470万円もらえるそうです。

これはドイツのオーケストラで言えばDランクよりさらに良くない待遇のようなので本当なら驚きですね。

                             

ウィーン交響楽団

恐らくウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に次いでウィーンで有名なウィーン交響楽団ですが、こちらのサイトによるとおおよそ初任給の年収は710万円程になりそうです。

パリ国立歌劇場とかなり初任給は近そうですね。これはおおよそドイツのオーケストラでいえばAランクとA+ランクの中間の待遇になります。

                     

ドイツのオーケストラランキングと給料一覧 まとめ

世界一のオーケストラ大国であるドイツの、給料に基づいたオーケストラランキングいかがでしたでしょうか?

各ランクの初任給、あるいは最低給料を見てわかるように、 グループによってかなり給料の最低ラインに差があります。

       

そのためどのオーケストラも、もちろんコンサートマスターや首席、Vorspielerなどには別途手当がつきますが、大抵の場合はそれ以上にオーケストラの所属しているグループランクによる給料格差の方が大きいので、

日本では滅多にないことのようですが、

コンサートマスターなどに一度なっても、上のグループのTuttiあるいは役職なしに再度オーディションを受けて移籍するようなことも決して珍しくないそうです。

        

それだけドイツではポジションよりもどのグループのオーケストラにいるかが重要とされるようです。

           

こうしてみるとドイツのオーケストラといっても、オーケストラ間の格差はかなりあり、来日したり世界的に活躍してるのは、

主にランキング1位のSランク及び2位のA+ランクのオーケストラが中心であることもわかると思います。

            

また、ドイツにはヨーロッパのみならず世界中からオーディションを受けに来る人が沢山いるそうです。そのためドイツのオーケストラのオーディションは実質国際コンクールのようなものだそうです。

             

ヨーロッパの有名オーケストラとの比較でもわかったように、ドイツのオーケストラはヨーロッパではかなり好待遇のため、常により良い人材が集まり、高いレベルの競争が行われるのも当然なのかもしれませんね。

                                 

ドイツのオーケストラランキングいかがでしたでしょうか?

今回は日本に住んでいてはなかなか得られない情報を、留学時代に知り合ったドイツ人のオーケストラ奏者の知り合いに取材して記事を書かせていただきました。

何かの参考になれば幸いです。

         

この他にも日本の音楽大学のランキングについての記事も書いてますので、ご興味があればよかったらご覧ください。

                  

                                               

                                         

※各グループの最低年収を記載しましたが、この数字はあくまでも下限の目安ですので、実際はそれよりもっと高い給料をもらえている可能性ももちろんあるそうです。

また日本円での表記なのでユーロ円のレートによって金額はかなり上下します。

また、記載した年収はあくまでも初任給であり、ここからさらに歳を重ねれば経験給が別途どんどん追加されていく上、結婚あるいは子供がいればさらに追加の手当がもらえるそうです。

       

情報の正確性には万全を期していますが、各データは正式に公表された情報ではないものも多く含んでいるため、誤っている可能性も十分にあることを考慮ください。

また情報は随時変わっていきます。

万一これらの情報に誤りがあった場合においても当方は一切の責任を負いかねます。

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