ドイツのオーケストラランキングと一覧 ~給料を基に格付け~

ドイツ オーケストラ ランキング クラシック音楽

この記事ではドイツのオーケストラのランキング及びオーケストラ一覧をご紹介します。

とはいってもどのオーケストラの音楽が好きか嫌いかというのは完全に主観によるものなので、大抵は意見が大きく異なってしまいます。

そこでこの記事ではオーケストラ奏者が実際にもらえる給料の観点からドイツのオーケストラをランキング付けしたいと思います。

各オーケストラの公式HPのリンクも掲載したので、気になるオーケストラがある場合はぜひご覧ください。

また日本のオーケストラの給料やヨーロッパの有名オーケストラの給料も比較できるよう記載しましたので、参考にしてください。

ドイツ・オーケストラランキングの根拠

ドイツはベートーヴェンやバッハを輩出したクラシックの本場だけあり、世界一のオーケストラ大国でもあります。

       

プロオーケストラの数は129個もあり、オーケストラ奏者だけで約1万人もいます。

ドイツより人口が多い日本でも、33個しかオーケストラがないのにそれより約100個もオーケストラの数が多いというのはさすがクラシック音楽の本場という感じですね。

                       

そのためドイツには約1万人いるオーケストラ奏者のほとんどが加入しているドイツオーケストラ連盟という団体があり(オーケストラ奏者の労働組合みたいなものです)、

この団体が主にドイツのオーケストラ奏者の様々な権利や契約条項を交渉したり定めているそうです。

                             

この団体は給料に関するグループ分けも公表しており、この記事では主にその情報を基にドイツのオーケストラをランキング付けしていきます。

                      

※上位のオーケストラではここ数年で独自の給料システム(Haustarifvertrag)に変わったところが多くあり、いくつかのオーケストラを除けばこの契約の詳細はネット上に公表されていないため、ここについては推測を含みます。

                    

ドイツのオーケストラランキング 給料1位 Sランク

ドイツで最も給料が高い、オーケストラランキング1位のSランクグループのオーケストラ一覧です。

このグループのオーケストラはドイツオーケストラ連盟の定めたA-Dまでの給料システムの金額よりさらに高額な、オーケストラ独自の給料システム、あるいは放送局の独自の給料システムを採用しています。(Haustarifvertrag)

           

Berliner Philharmoniker (ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

Bamberger Symphoniker(バンベルク交響楽団)

Bayerisches Staatsorchester(バイエルン国立歌劇場 =バイエルン国立管弦楽団)

Düsseldorfer Symphoniker(デュッセルドルフ交響楽団)

Deutsches Symphonie-Orchester Berlin(ベルリン・ドイツ交響楽団)

Gewandhausorchester Leipzig(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)

Gürzenich-Orchester Köln(ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団)

Münchner Philharmoniker(ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団)

Sächsische Staatskapelle Dresden/Staatsoper(ドレスデン国立歌劇場 =シュターツカペレ・ドレスデン)

Staatskapelle Berlin(ベルリン国立歌劇場 =シュターツカペレ・ベルリン)

            

推定最低年収 1年目 約1050万円

             

放送局所属のオーケストラ

hr-Sinfonieorchester (フランクフルト放送交響楽団)
NDR Elbphilharmonie Orchester (NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団)
NDR Radiophilharmonie(ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)
WDR Sinfonieorchester (ケルンWDR交響楽団)

MDR Sinfonieorchester (MDR交響楽団)
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks (バイエルン放送交響楽団)

Deutsche Radio Philharmonie Saarbrücken-Kaiserslautern (ザールブリュッケン放送交響楽団)

SWR Symphonieorchester (南西ドイツ放送交響楽団)

                     

※ウィーン放送交響楽団が潰れるかもしれないという騒動があったように、インターネットの普及により今後放送局の必要性、予算が減少していけばいくつかの放送局のオーケストラは他の国公立のオーケストラと比べると給料が伸び悩み、競争力が低下することも考えられます。

オーストリア同様、ドイツでも昔から放送局の必要性についての議論があり、過去にも放送局所属のオーケストラが吸収合併されてなくなったりしたそうです。

インターネットに公開されていることと非公開の情報があり、ケースバイケースなので決して一概には言えませんが、放送局の多くは初任給が高い代わりに勤務年数による上げ幅が少ないところが多いようで、そのため最終的には放送局でないSランクあるいはA+ランクのオーケストラの方がより好待遇になることもあるそうです。

        

日本人   

Sランクのドイツのオーケストラで活躍している(いた)日本人は次の通りです。

・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターには樫本大進氏、首席ヴィオラには清水直子氏が在籍している。過去には安永徹氏もコンサートマスターを務めた。

・南西ドイツ放送交響楽団の首席トロンボーン奏者として清水真弓氏が在籍している。

・ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターとして青木尚佳氏が在籍している。

・バンベルク交響楽団の第2コンサートマスターとして砂原亜紀氏が在籍している。

・過去にケルンWDR交響楽団の首席オーボエ奏者を宮本文昭氏が務める。(東京音楽大学教授)

・過去にベルリン・ドイツ交響楽団のコンサートマスターを豊田耕児氏が務める。(元ベルリン芸術大学教授)

・過去にデュッセルドルフ交響楽団の首席クラリネット奏者を山本正治氏が務める。(元東京芸術大学教授)

・過去にケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団のチューバ奏者を稲川栄一氏が務める。(元東京芸術大学教授)

               

     

Sランクの演奏動画

                             

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

                             

                             

フランクフルト放送交響楽団

                             

                             

シュターツカペレ・ドレスデン

                                                           

                             

ドイツのオーケストラランキング 給料2位 A+ランク

Aランクの基本給にさらに毎月追加手当(Fußnote1のみ、あるいはそれにプラス約200-700€の追加手当)が支払われるドイツのオーケストラランキング2位のA+ランクのグループのオーケストラ一覧です。

           

A+ランクのオーケストラはSランクのオーケストラと同様に、定期的に日本を始めとした世界中の国でツアーを行っています。

           

Konzerthausorchester Berlin(ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)

Orchester der Deutschen Oper Berlin(ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)

Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin(ベルリン放送交響楽団) ※1

Orchester der Komischen Oper Berlin(ベルリン・コーミッシュ・オーパー管弦楽団)

Beethoven Orchester Bonn(ボン・ベートーヴェン交響楽団)

Dresdner Philharmonie(ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団)

Frankfurter Opern- und Museumsorchester(フランクフルト歌劇場 = フランクフルト・ムゼウム管弦楽団)

Philharmonisches Staatsorchester Hamburg(ハンブルク州立歌劇場 = ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団)

Staatsorchester Stuttgart(シュトゥットガルト州立歌劇場 =シュトゥットガルト州立管弦楽団)

WDR Funkhausorchester (ケルン放送管弦楽団) ※2

Münchner Rundfunkorchester (ミュンヘン放送管弦楽団) ※3

           

※1 Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin(ベルリン放送交響楽団) は放送局所属のオーケストラですが、ネットに公開されている情報によると最終的な給料体系はおおよそこのグループの水準に近いようです。

※2 WDR Funkhausorchester (ケルン放送管弦楽団) はクラシック音楽を中心として演奏しているオーケストラではなく、規模も小さいので記載するべきか迷うところですが一応記載しています。

※3 Münchner Rundfunkorcheste (ミュンヘン放送管弦楽団) も他の放送局のオーケストラと比べると規模が小さく、いわゆるクラシック音楽の演奏会数も少ないですが一応記載しています。

またこのランクのオーケストラの中にも、Sランクと同じく独自の給料システム(Haustarifvertrag)を持っているところもあります。

求人情報などネット上に公開されている契約内容に基づき、最終的な追加手当が多くても+350〜700€程度までのものはこちらの枠組みにいれました。

ただし、実際の最新の契約内容や詳細は基本的に非公開なので、実際にはこの中でもSランク扱いしても良いオーケストラもあるかもしれません。

                  

推定最低年収 1年目 約980万円

           

日本人

A+ランクのドイツのオーケストラで活躍している(いた)日本人は次の通りです。

・ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の第1コンサートマスターを日下紗矢子氏が務める。(現在読売日本交響楽団の特別客演コンサートマスターを兼任)

・過去にボン・ベートーヴェン交響楽団の第1コンサートマスターを岡山潔氏が務める。(元東京芸術大学教授)

         

A+ランクの演奏動画

                             

ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団

                        

                             

ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団

                        

                             

ボン・ベートーヴェン交響楽団

   

                             

ドイツのオーケストラランキング 給料3位 Aランク

Aランクの基本給のみ、あるいはそれに追加手当(Fussnoten2)が支払われる、ドイツのオーケストラランキング3位のAランクグループのオーケストラ一覧です。

A以上とB以下では待遇やレベルがかなり違うため、このランク以上のオーケストラに正団員として入れるのは相当優秀な限られた人のみのようです。

                 

Sächs. Bläserphilharmonie/Deutsche Bläserakademie(ザクセン州立吹奏楽団)

Bochumer Symphoniker(ボーフム交響楽団)

Staatsorchester Braunschweig/Staatstheater(ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団)

Bremer Philharmoniker(ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団)

Robert-Schumann-Philharmonie/Städtisches Theater(ケムニッツ・ロベルト=シューマン=フィルハーモニー管弦楽団)

Staatsorchester Darmstadt/Staatstheater(ダルムシュタット国立歌劇場 =ダルムシュタット国立管弦楽団)

Dortmunder Philharmoniker/Theater Dortmund(ドルトムント・フィルハーモニー管弦楽団)

Duisburger Philharmoniker(デュイスブルク・フィルハーモニー管弦楽団)

Essener Philharmoniker/Theater und Philharmonie Essen(エッセン・フィルハーモニー管弦楽団)

Brandenburgisches Staatsorchester Frankfurt (Oder) (フランクフルト・ブランデンブルク州立管弦楽団)

Staatskapelle Halle/Theater Oper und Orchester(シュターツカペレ・ハレ)

Symphoniker Hamburg – Laeiszhalle Orchester(ハンブルクシンフォニカー)

Niedersächsische Staatsoper/Niedersächsisches

 Staatsorchester Hannover(ハノーファー州立歌劇場 =ハノーファー州立管弦楽団)

Badische Staatskapelle/Staatstheater(シュターツカペレ・バディッシュ) 

Orchester des Staatstheaters Kassel/Staatstheater(カッセル歌劇場 =カッセル州立劇場管弦楽団)

Deutsche Staatsphilharmonie Rheinland-Pfalz(ラインラント-プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団)

Nationaltheaterorchester Mannheim(マンハイム国立歌劇場 =マンハイム国立管弦楽団)

Orchester des Staatstheaters am Gärtnerplatz(ゲルトナープラッツ州立歌劇場 =ゲルトナープラッツ州立管弦楽団)

Staatsphilharmonie Nürnberg/Staatstheater(ニュルンベルク州立歌劇場 =ニュルンベルク州立管弦楽団)

Norddeutsche Philharmonie/Volkstheater Rostock(ロストック北ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団)

Saarländisches Staatsorchester/Staatstheater(ザールラント州立歌劇場 =ザールラント州立管弦楽団)

Mecklenburgische Staatskapelle Schwerin/Staatstheater(メクレンブルク州立歌劇場 =メクレンブルク・シュターツカペレ・シュベリン)

Stuttgarter Philharmoniker(シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団)

Staatskapelle Weimar/Deutsches Nationaltheater(ヴァイマール国立歌劇場 =ヴァイマール国立管弦楽団)

Orchester des Hessischen Staatstheaters Wiesbaden(ヴィースバーデン州立歌劇場 =ヴィースバーデン州立管弦楽団)

Sinfonieorchester Wuppertal/Wuppertaler Bühnen(ヴッパータール交響楽団 =ヴッパータール歌劇場)

                        

推定最低年収 1年目 約840万円

                          

室内オーケストラ

Münchener Kammerorchester(ミュンヘン室内管弦楽団)

Südwestdeutsches Kammerorchester (南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団)

Stuttgarter Kammerorchester(シュトゥットガルト室内管弦楽団)

Württembergisches Kammerorchester Heilbronn (ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団)

                        

日本人

Aランクのドイツのオーケストラで活躍している(いた)日本人は次の通りです。

・過去にヴッパータール交響楽団のコンサートマスターを林悠介氏が務めた。(読売日本交響楽団コンサートマスターに新たに就任)

・過去にダルムシュタット国立管弦楽団のコンサートマスターを堀正文氏が務めた。(元NHK交響楽団コンサートマスター及び桐朋学園大学教授)

・南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団の現首席指揮者のダグラス・ボストック氏は過去に東京芸術大学の招聘教授を務めた。                              

       

Aランクの演奏動画

                             

ダルムシュタット国立管弦楽団

                           

                             

ハノーファー州立管弦楽団

                             

                             

ドイツのオーケストラランキング 給料4位 Bランク

Bランクの給料が支払われる、ドイツのオーケストラランキング4位のBランクグループのオーケストラ一覧です。

Bランクからは初任給が下がるのみではなく、経験給の伸び率もAランク以上と比べると結構悪くなってしまうそうで、前述の通りA以上のオーケストラとB以下では大きな壁があるようです。

ただ、それでも暮らしていくのには十分なだけの給料が支給されるため、世界中の人がオーディションを受けにくるそうです。

               

Sinfonieorchester Aachen/Theater Aachen(アーヘン歌劇場 =アーヘン交響楽団)

Philharmonisches Orchester Altenburg-Gera(アルテンブルク・ゲラ管弦楽団)

Augsburger Phillharmoniker/Staatstheater(アウグスブルグ歌劇場 =アウグスブルグ管弦楽団)

Baden-Badener Philharmonie(バーデンバーデン管弦楽団)

Bielefelder Philharmoniker/Theater Bielefeld(ビーレフェルト歌劇場 =ビーレフェルト管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Landestheater Coburg(コブルク歌コブルク管弦楽団)

Philharmonisches Orchester des Staatstheaters Cottbus(コットブス歌劇場 =コットブス管弦楽団)

Anhaltische Philharmonie Dessau/Anhaltisches Theater Dessau(デッサウ歌劇場 =デッサウ管弦楽団)

Symphonisches Orchester des Landestheaters Detmold(デトモルト交響楽団)

Orchester der Staatsoperette Dresden(ドレスデン市立オペレッタ管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Erfurt/Theater Erfurt(エアフルト歌劇場 =エアフルト管弦楽団)

Schleswig Holsteinisches Sinfonieorchester/Landestheater(シュレスヴィヒ ホルシュタイン歌劇場 =シュレスヴィヒ ホルシュタイン交響楽団)

Philharmonisches Orchester Freiburg/Theater Freiburg(フライブルク歌劇場 =フライブルク管弦楽団)

Göttinger Symphonie-Orchester(ゴッティンゲン交響楽団)

Philharmonisches Orchester Vorpommern/Theater Vorpommern(歌劇場 =管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Hagen/Theater Hagen(ハーゲン歌劇場 =ハーゲン管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Heidelberg/Theater Heidelberg(ハイデルベルク歌劇場 =ハイデルベルク管弦楽団)

Nordwestdeutsche Philharmonie(北西ドイツ管弦楽団)

Philharmonie Südwestfalen(南西ドイツ管弦楽団)

Hofer Symphoniker(ホーファー交響楽団)

Jenaer Philharmonie(イェーナ管弦楽団)

Orchester des Pfalztheaters Kaiserslautern(プファルツ劇場カイザースラウテルンオーケストラ)

Philharmonisches Orchester Kiel/Bühnen der Landeshauptstadt(キール歌劇場 =キール管弦楽団)

Staatsorchester Rheinische Philharmonie/Theater Koblenz(コブレンツ歌劇場 =コブレンツ管弦楽団)

Südwestdeutsche Philharmonie(南西ドイツ管弦楽団)

Niederrheinische Sinfoniker/

 Theater Krefeld und Mönchengladbach(クレーフェルト・ミュンヘングラッドバッハ歌劇場 =ニーダーライン交響楽団)

Orchester der Musikalischen Komödie Leipzig(ライプツィヒ喜歌劇場オーケストラ)

Philharmonisches Orchester der Hansestadt Lübeck(リューベック管弦楽団)

Magdeburgische Philharmonie/Theater Magdeburg(マグデブルク歌劇場 =マグデブルク管弦楽団)

Philharmonisches Staatsorchester Mainz/Theater Mainz(マインツ歌劇場 =マインツ管弦楽団)

Meininger Hofkapelle/Südthüringesches Staatstheater(マイニンガー宮廷楽団 =南テューリンゲン歌劇場)

Sinfonieorchester Münster/Städtische Bühnen(ミュンスター歌劇場 =ミュンスター交響楽団)

Neubrandenburger Philharmonie(新ブランデンブルク管弦楽団)

Loh-Orchester Sondershausen/Theater Nordhausen(ノルトハウゼン歌劇場 =ゾンダースハウゼンLohオーケストラ)

Nürnberger Symphoniker(ニュルンベルク交響楽団)

Oldenburgisches Staatsorchester/Staatstheater(オルデンブルク歌劇場 =オルデンブルク管弦楽団)

Osnabrücker Symphonieorchester/Städtische Bühnen Osnabrück(オスナブリュッケ歌劇場 =オスナブリュッケ交響楽団)

Clara-Schumann-Philharmoniker Plauen-Zwickau(ツヴィッカウ・クララシューマン管弦楽団)

Neue Philharmonie Westfalen(新ヴェストファーレン管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Regensburg/Städtische Bühnen(レーゲンスブルク歌劇場 =レーゲンスブルク管弦楽団)

Bergische Symphoniker(ベルク交響楽団)

Württembergische Philharmonie Reutlingen(ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク管弦楽団)

Philharmonisches Orchester Würzburg/Theater Würzburg(ヴュルツブルク歌劇場 =ヴュルツブルク管弦楽団)

                                    

推定最低年収 1年目 約700万円

              

                 

ドイツのオーケストラランキング 給料5位 Cランク

Cランクの給料が支払われる、ドイツのオーケストラランキング5位のCランクグループのオーケストラ一覧です。

       

Bad Reichenhaller Philharmoniker(バート・ライヘンハル管弦楽団)

Sorbisches Kammerorchester/Sorbisches National-Ensemble(ソルブ室内オーケストラ =ソルブナショナルアンサンブル)

Brandenburger Symphoniker/Brandenburger Theater(ブランデンブルク歌劇場 =ブランデンブルク交響楽団)

Philharmonisches Orchester Bremerhaven/Stadttheater(ブレーマーハーフェン歌劇場 =ブレーマーハーフェン管弦楽団)

Mittelsächsische Philharmonie/Mittelsächsisches Theater(中央ザクセン歌劇場 =中央ザクセン管弦楽団)

Neue Lausitzer Philharmonie/Theater Görlitz(ゲルリッツ歌劇場 =ラウジッツ管弦楽団)

Thüringen Philharmonie Gotha – Eisenach(テューリンゲン管弦楽団)

Vogtland Philharmonie Greiz Reichenbach(フォークトラント管弦楽団)

Elbland Philharmonie Sachsen(エルプランド管弦楽団)

Thüringer Symphoniker/Thüringer Landestheater(テューリンゲン歌劇場 =テューリンゲン交響楽団)

Philharmonisches Orchester der Stadt Trier/Theater Trier(トリーア歌劇場 =トリーア管弦楽団)

Philharmonisches Orchester der Stadt Ulm/Ulmer Theater(ウルム歌劇場 =ウルム管弦楽団)

             

最低年収 1年目 約680万円

                                 

ドイツのオーケストラランキング 給料6位 Dランク

Dランクの給料が支払われる、ドイツのオーケストラランキング6位のDランクグループのオーケストラ一覧です。

ドイツのオーケストラの中では1番安い給料のグループですが、Dランクのオーケストラは数も15個しかありません。

          

Erzgebirgische Philharmonie Aue/Theater Annaberg(アンナベルク歌劇場 =エルツゲビルゲ管弦楽団)

Leipziger Symphonieorchester(ライプツィヒ交響楽団)

Philharmonisches Orchester Gießen/Stadttheater Gießen(ギーセン歌劇場 ギーセンン管弦楽団)

Harzer Sinfoniker(ハルツァー交響楽団)

Theater für Niedersachsen – TfN-Philharmonie Hildesheim(ニーダーザクセン歌劇場 =ヒルデスハイム管弦楽団)

Lüneburger Symphoniker/Theater Lüneburg(リューネブルク歌劇場 =リューネブルク交響楽団)

Niederbayerische Philharmonie/Landestheater Niederbayern(ニーダーバイエルン歌劇場 =ニーダーバイエルン管弦楽団)

Münchner Symphoniker(ミュンヘン交響楽団)

Badische Philharmonie/Theater Pforzheim(プフォルツハイム歌劇場 =バディッシュ管弦楽団)

Deutsches Filmorchester Babelsberg(バーベスベルクドイツ映画オーケストラ)

Mitteldeutsche Kammerphilharmonie(中央ドイツ室内管弦楽団)

             

推定最低年収 1年目 約660万円

             

室内オーケストラ

Georgisches Kammerorchester Ingolstadt

Kurzpfälzisches Kammerorchester

Preußisches Kammerorchester

Philharmonisches Kammerorchester Wernigerode

                    

ヨーロッパの有名オーケストラとの給料比較

ここでヨーロッパにある日本でも良く名前の知れた有名なオーケストラとも給料を比較してみましょう。

          

パリ国立歌劇場管弦楽団

世界三大歌劇場としても有名なパリのオペラ座、パリ国立歌劇場管弦楽団は求人サイトの公開情報を見ると年収としては初任給約800万円ほどだと推定されます。これはおおよそドイツのオーケストラでいえばおおよそAランク待遇ですね。

              

しかしパリは家賃がとても高くて有名なので、実質ドイツの同等のランクと比べると生活の余裕度には差がありそうですね。

          

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

世界三大オーケストラとして、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団と共に名高いロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の給料は海外サイトによると年収約930万円になります。

(※記載されていたのは勤めて20年の人の情報で、初任給ではなく最高給料の可能性が高いです。そのため初任給はもっと低いのかもしれません。)

                    

仮に初任給から最高給料がもらえると仮定した場合、おおよそドイツのA+ランクのオーケストラ待遇になりますね。

ただアムステルダムもパリに負けずと世界的にも家賃がめちゃくちゃ高くて有名なので、家族持ちだとこれだけ有名なオーケストラでもなかなか大変そうですね。

          

           

BBCフィルハーモニー管弦楽団及びバーミンガム市立管弦楽団

こちらのサイトによるとBBCフィルハーモニー管弦楽団及びバーミンガム市立管弦楽団は年間約650万円もらえるそうです。

これはドイツのオーケストラで言えばおおよそDランク待遇なので本当なら驚きですね。

                             

ウィーン交響楽団

恐らくウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に次いでウィーンで有名なウィーン交響楽団ですが、海外サイトによるとおおよそ初任給の年収は800万円程になりそうです。

パリ国立歌劇場とかなり初任給は近そうですね。これはおおよそドイツのオーケストラでいえばAランク待遇になります。

                     

日本のオーケストラの位置づけ

日本で最もレベルが高いとされるいわゆる御三家のオーケストラのコンサートマスターが上記の通り、A及びA+ランクのオーケストラで過去にコンサートマスターをしていた(いる)ことから、

NHK交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団はおおよそランキング2〜3位のA(+)ランクに該当するのではないかと推察されます。

このランキングの根拠にしている初任給だけで言えば、読売日本交響楽団でも実際はもっと下のDランクに属してしまいますが、

物価の違いや給料システムの違いもあるので、このレベルやその1つ下辺りのランクが近いのではないかと推測されます。

また東京芸術大学の元招聘教授ダグラス・ボストック(指揮者)もAランクのオーケストラの監督をしていることからも、このランクは日本であればトップクラスだと言えると思います。

                             

日本のオーケストラの給料事情

御三家のオーケストラ以外の日本のオーケストラの位置付けはドイツでいえば、おおよそB~Dランクのどこかに該当するものと思われます。

日本のオーケストラではインターネットの募集要項に初任給や待遇を公開しているところもあるので、公開されているものを記載します。

                             

残念ながらドイツのオーケストラとの給料格差は激しく、初年度の給料が400万円を超えるようなオーケストラは、オーケストラ・アンサンブル金沢を除けば、公開されている情報では見つけることができず、ドイツで言えばDランク以下のオーケストラがほとんどのようです。

                             

基本的に首席手当などを除いたTuttiの初年度の推定最低年収を記載します。

                             

読売日本交響楽団

ヴァイオリンTutti奏者 募集要項

                             

月額総額 240,000円(目安、手当を含む)+賞与

※賞与などは不明なのであくまでも推測になります。

                             

推定最低年収 1年目 約330〜400万円

                             

オーケストラ・アンサンブル金沢

フルート奏者 募集要項

                             

年俸制給与(単年:契約更新有、昇給無、各種手当、退職金等含む)

  • 給与:650万円(税込:月額約54万円)
  • 社会保険有、厚生年金有、詳細別途

※初任給から高い代わりに、昇給がないようです。

                             

最低年収 1年目 年収約650万円

                             

東京交響楽団

首席トランペット奏者 募集要項

                             

楽団規定給与:214,000円 (22歳、オーケストラ経験なし、扶養家族なしの場合) +賞与+諸手当

※賞与や諸手当は不明なのであくまでも推測になります。

                             

推定最低年収 1年目 年収約300万〜350万円

                             

名古屋フィルハーモニー交響楽団

バス・トロンボーン奏者 募集要項

                             

・給与(諸手当含む) [22 歳]197,900 円 [35 歳]287,900 円
・社会保険、通勤、家族、住居、消耗品等の手当及び退職金制度あり。 ・賞与:4.40 ヶ月

※住居などの諸手当を除いた22歳の場合

                             

推定最低年収 1年目 年収約320万円

                             

札幌交響楽団

トランペット奏者(副主席) 募集要項

                             

基本給=年齢給+経験給>
給与 193,400(22歳)~(+副首席手当て)
賞与 年2回(当団規定による)
住宅、扶養、燃料、通勤、楽器消耗品各手当、社会保険、雇用保険、退職金制度有   

※賞与や手当は不明なのであくまでも推測になります。 

                             

推定最低年収 1年目 年収約270万〜350万円

                             

群馬交響楽団

ヴィオラ奏者 募集要項

                             

年齢給〔22 歳〕194,000 円 ~〔35 歳〕259,000 円(R5 年度見込み)
賞与 年 2 回(R5 年度見込み)、試用期間あり(6 ヵ月) 社会保険完備、家族手当・通勤手当、定年制(60 歳)、退職金制度、再雇用制度あり

※賞与や諸手当は不明なのであくまでも推測になります。 

                             

推定最低年収 1年目 年収約270万〜350万円

                             

大阪交響楽団

ヴィオラ奏者 募集要項

                             

基本給200,000円/1ヶ月

十年間出演回数80回を超える分の演奏手当て1公演につき5,000円

賞与なし、社会保険あり、退職金制度あり、有給休暇制度あり、その他当団規定に基づく。

                             

推定最低年収 1年目 年収約250万円

                             

ドイツのオーケストラランキングと給料一覧 まとめ

世界一のオーケストラ大国であるドイツの、給料に基づいたオーケストラランキングいかがでしたでしょうか?

各ランクの初任給、あるいは最低給料を見てわかるように、 グループによってかなり給料の最低ラインに差があります。

       

そのためどのオーケストラも、もちろんコンサートマスターや首席、Vorspielerなどには別途手当がつきますが、大抵の場合はそれ以上にオーケストラの所属しているグループランクによる給料格差の方が大きいので、

日本では滅多にないことのようですが、

コンサートマスターなどに一度なっても、上のグループのTuttiなどに再度オーディションを受けて移籍するようなことも決して珍しくないそうです。

        

それだけドイツではポジションよりもどのグループのオーケストラにいるかが重要とされるようです。

           

こうしてみるとドイツのオーケストラといっても、オーケストラ間の格差はかなりあり、来日したり世界的に活躍してるのは、

主にランキング1位のSランク及び2位のA+ランクのオーケストラが中心であることもわかると思います。

            

また、ドイツにはヨーロッパのみならず世界中からオーディションを受けに来る人が沢山いるそうです。そのためドイツのオーケストラのオーディションは実質国際コンクールのようなものだそうです。

             

ドイツを中心にヨーロッパの有名オーケストラとの比較でもわかったように、ドイツのオーケストラはヨーロッパではかなり好待遇のため、常により良い人材が集まり、高いレベルの競争が行われるのも当然なのかもしれませんね。

                                 

ドイツのオーケストラランキングいかがでしたでしょうか?

今回は日本に住んでいてはなかなか得られない情報を、留学時代に知り合ったドイツ人のオーケストラ奏者の知り合いに取材した上で、インターネット上で公開されている様々なオーケストラの契約書の内容を踏まえて記事を書かせていただきました。

何かの参考になれば幸いです。

         

この他にも日本の音楽大学のランキングについての記事も書いてますので、ご興味があればよかったらご覧ください。

                  

                                               

                                         

※ドイツのオーケストラ及び日本のオーケストラの最低年収を記載しましたが、この数字はあくまでも下限の目安ですので、実際はそれよりもっと高い給料をもらえている可能性ももちろんあります。

また日本円での表記なのでユーロ円のレートによって当然金額は上下します。

また、記載した年収はあくまでも初任給であり、ここからさらに歳を重ねれば経験給が別途どんどん追加されていく上、オーケストラや楽器によってはさらに様々な手当がもらえるそうです。

       

情報の正確性には万全を期していますが、各データは正式に公表された情報ではないものも多く含んでいるため、誤っている可能性も十分にあることを考慮ください。

また情報は随時変わっていきます。

万一これらの情報に誤りがあった場合においても当方は一切の責任を負いかねます。

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