ドイツには外国人向けに学生ビザ、ワーキングホリデービザ、語学学校用ビザ、語学準備ビザを始め非常に多くの種類のビザがあります。
この記事では
職探しビザってなに?
という方のために、職探しビザについて、
どんな人が対象でどれだけの期間取れるビザなのかを紹介したいと思います。
ここでいう職探しビザとは
Aufenthaltserlaubnis zur Arbeitsplatzsuche nach erfolgreichem Abschluss des Studiums
のことを指しています。
基本的には大学を卒業直後にドイツで職探しをしようという方が対象のビザです。
それでは詳しく説明していきます。
ドイツの職探しビザ: 取得条件
まずは職探しビザを取るための前提条件を説明します。
これはベルリンの市役所公式の文章です。
ここに書いてある取得条件を日本語に直します。
気をつけて欲しいのが、大学卒業の証明はドイツ国内の大学を卒業していなければならないといけないという点です。
仮に、日本の大学だけを卒業してて、ドイツでこのビザを取って職探しをしたいという場合はこのビザを申請することは残念ながら出来ないです。
その場合は語学ビザやワーホリビザを取るのが簡単で良いと思います。
3.についてですが基本的に住民票がある現在住んでいる街の市役所で申請する必要があります。
4.の事前予約は、ビザの申請のためのアポイントメントをインターネットで事前予約することが望ましいということですが、基本的には予約ページを見てもほぼ予約の枠は全て埋まっていると思います。
ここは時間をかけて粘るしかないよ。
実際私も数日間、何時間も画面を開いて更新をするという作業をひたすらしていました。笑
でも予約が取りやすい時間もあるよ。
私の経験からすると、朝の7時頃から9時頃に新しい予約枠が解放されることが多いです。恐らくこれは手動で行なっているため、いつも決まった時間に解放されるというわけではないようです。
ただ、特に月曜日の朝に予約表を見ていると新たな枠が出ることが多かった気がします。土日に出たキャンセル枠が一度に月曜日に解放されるからなのかもしれません。
予約を取れていると早朝から何時間も並んで、さらに待合室でも何時間も待つという苦行をしなくてすむので、出来るだけインターネットで予約を取ることをおすすめします。
(逆に予約を取れていなくても営業日に並んで受付をしさえすれば申請は出来ます。)
ドイツの職探しビザ: 必要書類
取得の際に必要となるものは以下の5点です。
1.は皆さんお持ちの普通のパスポートを持って行き、2.の証明写真は日本のような機械が大きな駅の構内などにあるので、そこで簡単に撮りましょう。大体8ユーロぐらいだったと思います。
3.の申し込み用紙は上のリンクから印刷して、所定の紙に必要事項を書きましょう。どうしてもわからないことがある場合は友達のドイツ人に聞いてみてください。もしそれでもわからないことがある場合はその場で担当者に聞けば大丈夫だと思います。
4.の卒業証書ですが、卒業してすぐに卒業証書をもらうことが出来ない場合もあるので、そういった場合にはこの申請に行く前に、大学の事務局にこの日付に卒業するという正式な書類を書いてもらう必要があります。
大学からの公式な手紙や卒業証書がない状態だとこのビザをもらうのは難しいですよ。
5.の財政証明は私の場合、過去1年分のドイツでの銀行口座の履歴を印刷して持って行きました。
この財政証明に対する基準は完全に担当者によると思いますが、私の場合は口座に約3000ユーロ入っていれば十分だと言われました。
Praktikumや奨学金など何かしらの収入があるならばそれを証明できるものや契約書を持っていくとより確実だと思いますよ。
6. の保険証明ですが、私の場合は学生向けのAOKの保険に入っていたので、そのままメールで連絡してそれを継続することにしました。その後、保険に入っているという証明を郵送で送ってもらい、それを持っていき提出すれば問題なかったです。
学生の時にプライベートな保険に入っていて、それを継続しようとしても、必要要件(詳細はこちら)を満たしてない可能性があるので法定保険(AOKなど)に入るのが無難でしょう。もちろん必要要件を満たしているプライベート保険もあると思いますので、もしプライベート保険が良ければご自身でよくご確認ください。
7. の住民登録票は現在住んでいる街の住民登録票を提出します。
ベルリンに住んでいる場合はベルリンの住民登録票を提出します。
要綱の必要書類のところには、ここに書いたもの以外にも、
もし〜があれば、
とかその他にも色々書いてありますが、私の場合それらを準備することも出来なかったですし、必要ないと担当者に言われましたよ!
もしご自身に該当する必要なものがある場合は準備して持っていってくださいね!
ドイツの職探しビザ: 有効期間
これはいつ申請しに行ったかに関わらず、卒業証書に記載されている卒業した日から数えて最大18ヶ月もらえます。(州や都市によって違う可能性もあります)
最大と言っていますが、私の場合何も言われず普通に最初から18ヶ月分もらえましたよ。
私が話した担当者の方の感じだと、例えば学生ビザのあとに他のビザを挟んで、既に卒業から18カ月以上経っている場合はこのビザを取得するのが難しいように感じましたので、もしこのビザを取ろうと思うなら卒業直後にとられることをおすすめします。(前提条件に有効な学生ビザが必要ともありますので)
ドイツの職探しビザ: 申請場所
ベルリンであれば学生ビザと同じくKeplerstraße 2 で申請できます。
受付時間は以下の通りです。学生ビザを取ったことがある人ならわかると思いますが、早朝(5時くらい)から並んでもめちゃくちゃ人がいて、めちゃくちゃ待たされます。。
ただ、別の日に再度予約をとって11時くらいに行った時に、まだ整理券を配布していて待合室には人が全然いなかったです。
だから時期によっては遅い時間にあえていくというのも悪くないかもよ。
ですが最初の方でも説明しましたが、もちろん出来るならばなるべくインターネットで予約を取ってから行くとスムーズに苦労なく出来るので、個人的には絶対に事前予約をオススメします!
この担当の役所がやっている時間(ベルリン)は以下の通りです。 (コロナの関係でたまに変更されます)
ドイツの職探しビザ: 就労(労働)について
学生のように働くことに対して日数制限があるわけではなく、私の場合は下の写真のような規定をいただきました。
ただ単に就業を許可!とだけ書いてあります。
ですので労働に関しては基本的に制限はないと思います。ただ、ルールや法律は時期や州によって変わるかも知れないので、ご自身で要項をよく確認して、一応担当者にも問い合わせてみてください!
ドイツの職探しビザ: 終わりに
以上でドイツの職探しビザの取得方法についての説明を終わります。
我々日本人にとっては、当然外国のためわからないことが多く、不安なことも多いと思います。ですが先人たちもみんな不安な気持ちを持ちながらも、申請に向かい、クリアしてきましたのであなたもしっかり準備していけば大丈夫です!
ちゃんと要項を確認して頑張ればなんとかなるよ。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。
全ての条件や有効期間などは私の体験に基づくものですが、担当者や地域によって条件や必要事項が変わってくる可能性が大いにありますので必ずご自身でよく確認してから行ってみてください。
どうしてもわからないことがある場合は役所に予定日より早く行って、実際に担当者に尋ねてみるのが一番良いと思います。場合によってはそこで担当者が次の面談の予約を作ってくれるかも知れませんしね。
コメント